アルゼンチン北東部のエントレ・リオ州は、他州と比べて交通法規の取締りが厳しく、
それを良い事に警察が法外な罰金を請求してくる事で有名。
ライダーやサイクリストが格好の標的になっていて、日本人だけでなく欧米人も被害にあっている。

きちんと交通法規を守っていても、必ず止めて、何かしらイチャモンを付けてくるので、
警察に注意するというより、エントレ・リオ州自体を走らない方がベスト。

首都ブエノス・アイレスから北上する場合のルートは以下の通りがベター。

1.ウルグアイへ行く場合
ブエノス・アイレスからフェリーでウルグアイへ渡り、ウルグアイを走った後、ブラジルへ入国する。
ブラジルの街ウルグアイアナからアルゼンチンの街パソ・デ・ロス・リブレスへ入国するか、
もしくはその北部にあるサン・ボルハからサント・トメへ入国する。

アルゼンチン側はコリエンテス州になるので、悪徳警官はいないから安心。
このルートを取る場合は、事前にブラジル・ビザを取得しておく事。

2.ウルグアイへ行かない場合
ブエノス・アイレスからパラナ河沿いを走ってロサリオを目指す。
その後、ルタ11(国道11号線)を走ってサンタ・フェへ向かい、
レシステンシア経由でパラグアイの首都アスンシオンへ入国する。

■自分の体験談
自分は上記ルートの前者を通り、ウルグアイを走った後、ブラジルへ入国せずにアルゼンチンへ入国した。
ウルグアイ側の街サルトからアルゼンチン側の街コンコルディア。
アルゼンチン側はエントレ・リオ州。

事前にここの警察は取り締まりが厳しいと言う事は聞いていたけれど、
「エントレ・リオ州北部は大丈夫だろう」とタカをくくっていた。

コンコルディアからルタ14(国道14号線)を一路、北上して、コリエンテス州を目指した。
しかし州境にポリシア・コントロールがあって、警官に呼びとめられた。

建物の中へ入るとパスポートの提示を求められたので、コピーを渡す。
そして、「ヘルメット、バックミラー、警笛の着用義務違反という事で276ペソ(約11000円)を払え」と言う。

その後、法律集と罰金一覧を見せられて、実際に見てみるとヘルメットやバックミラーの着用と書かれていた。
しかし、罰金一覧を見せようとしない。

手持ちの財布の中には40ペソしか無く、「金は無いから払えない」と言い張ると、警官も「払え」の一点張り。
警官は「払わないと逮捕する」と言うので、「逮捕されて大事になった方が、正しいか分る」と判断して、
「逮捕してくれ」と言ったら、警官もそう来るとは思っていなかったようで驚いていた。

やはり、胡散臭く感じていたら、警官は今度は「荷物チェックをする」と言い出した。
実際に貴重品袋には、現金300ドルと100ペソは持っていた。これを見つけられたら、全額没収されるのは確実。

荷物をチェックしながら、カメラを見つけて「このカメラを置いていけ」と言う。
ここでカメラを置いていけという事自体がおかしい。
幸い貴重品袋は見つからず、金目の物が無いと分ると、「27.61ペソを払え」と言う。

罰金一覧を見ると、一番安い罰金がこの「27.61ペソ」。逆に一番高い罰金は「2761ペソ」と書かれていた。
こちら側が罰金の額を知らないのを良い事に、多く請求して、その差額を自分の懐へ入れると言う魂胆。

結局、自分も違反はしているので、払う意思はあったから、きちんと「27.61ペソ」を支払った。
その後、コリエンテス州の警官にヘルメットなどは着用するのか尋ねたら、必要無いと言われた。

■他のサイクリストの体験談
やはりエントレ・リオ州を走っていた時の事。詳細な場所は不明。

その道路は路肩が無く、車道を走っていた所、前方に居た警官に止められた。
ヘルメット、バックミラーなどをしていたにも関わらず、「車道を走っていたから罰金100ドル」と言われたとの事。
払ったか払っていないかは不明。

■ライダーTさんの体験談
国道を走っていた所、前方に警察が居て「止まれ」の合図。
右に寄って止まったら、「今、止まる時にウインカーを出していないから、罰金100ドル」と言われた。

スペイン語を分らないふりをして、約30分ぐらい粘ったら、諦めて釈放してくれたとの事。

■ライダーAさんの体験談
国道を走っていた所、前方に警察が居て「止まれ」の合図。
右に寄って止まって、荷物チェックされた。
バイクの書類を調べられたりして、「消火器を持っていないから罰金100ドル」と言われた。

払ったかどうかは不明。


上記地図の赤い線が、エントレ・リオ州。ここを避けて走った方がベターかも。